clGetKernelInfo

提供: Tommy6
移動: 案内検索
OpenCL > OpenCLマニュアル > OpenCLランタイム > OpenCLランタイムAPI > カーネルオブジェクト > clGetKernelInfo

cl_int clGetKernelInfo (cl_kernel kernel, cl_kernel_info param_name, size_t param_value_size, void *param_value, size_t *param_value_size_ret)

カーネルオブジェクトについての情報を取得します。

パラメータ

kernel
有効なカーネルオブジェクトを指定します。
param_name
取得する情報を指定します。下記の表にある定数からひとつ選んで指定できます。
param_value
下記の表にしたがって param_name に指定した情報についての値が返されるメモリ空間へのポインタです。NULL の場合は無視されます。
param_value_size
param_value が指すメモリのサイズをバイトで指定します。このサイズは、下記の表で示されている戻り値型のサイズ以上でなければなりません。
param_value_size_ret
param_value にコピーされるデータの実際のサイズをバイトで返します。NULL の場合は無視されます。

取得できる情報

param_name で指定できる情報およびこれに対応して param_value に返される情報を以下の表に示しています。

cl_kernel_info 戻り値型 解説
CL_KERNEL_FUNCTION_NAME char [] kernel の関数名を返します。
CL_KERNEL_NUM_ARGS cl_uint kernel の引数の数を返します。
CL_KERNEL_REFERENCE_COUNT[1] cl_uint kernel の参照カウントを返します。
CL_KERNEL_CONTEXT cl_context kernel と関連付けられたOpenCLコンテキストを返します。
CL_KERNEL_PROGRAM cl_program kernel と関連付けられたプログラムオブジェクトを返します。

エラー

実行が成功した場合、clGetKernelInfo は CL_SUCCESS を返します。そうでない場合は以下のエラーのうちひとつを返します。

  • CL_INVALID_KERNEL - kernel が有効なカーネルオブジェクトでないとき。
  • CL_INVALID_VALUE - param_name がサポートされている値でない、あるいは、param_value_size で指定されたサイズが上記の表で指定されている戻り値型のサイズより小さくかつ param_value が NULL でないとき。
  • CL_OUT_OF_RESOURCES - デバイス上でのリソース確保に失敗したとき。
  • CL_OUT_OF_HOST_MEMORY - ホスト上でのリソース確保に失敗したとき。

変更記録

脚注

  1. 返された参照カウントの値はすぐに古くなるものと考えるべきです。アプリケーションでの一般的な使用には向いていません。この機能はメモリリークを検出するために提供されています。


―――― Revision 33, Version 1.1, The OpenCL Specification より翻訳