clGetSamplerInfo
提供: Tommy6
cl_int clGetSamplerInfo (cl_sampler sampler, cl_sampler_info param_name, size_t param_value_size, void *param_value, size_t *param_value_size_ret)
-1.1() : OpenCL 1.1で削除
+1.1() : OpenCL 1.1で追加
サンプラーオブジェクトについての情報を取得します。
パラメータ
- sampler
- サンプラーオブジェクトを指定します。
- param_name
- 取得する情報を指定します。下記の表にある定数からひとつ選んで指定できます。
- param_value
- 下記の表にしたがって param_name に指定した情報についての値が返されるメモリ空間へのポインタです。NULL の場合は無視されます。
- param_value_size
- param_value が指すメモリのサイズをバイトで指定します。このサイズは、下記の表で示されている戻り値型のサイズ以上でなければなりません。
- param_value_size_ret
- param_value にコピーされるデータの実際のサイズをバイトで返します。NULL の場合は無視されます。
取得できる情報
param_name で指定できる情報およびこれに対応して param_value に返される情報を以下の表に示しています。
cl_sapmler_info | 戻り値型 | 解説 |
---|---|---|
CL_SAMPLER_REFERENCE_COUNT[1] | cl_uint | sampler の参照カウントを返します。 |
CL_SAMPLER_CONTEXT | cl_context | sampler を作成するときに指定したコンテキストを返します。 |
CL_SAMPLER_NORMALIZED_COORDS | cl_bool | +1.1(sampler と関連付けられた正規化座標値を返します。) -1.1( |
CL_SAMPLER_ADDRESSING_MODE | cl_addressing_mode | +1.1(sampler と関連付けられたアドレッシングモード値を返します。) -1.1( |
CL_SAMPLER_FILTER_MODE | cl_filter_mode | +1.1(sampler と関連付けられたフィルタモード値を返します。) -1.1( |
エラー
実行が成功した場合、clGetSamplerInfo は CL_SUCCESS を返します。そうでない場合は以下のエラーのうちひとつを返します。
- CL_INVALID_VALUE - param_name がサポートされている値でない、あるいは、param_value_size で指定されたサイズが上記の表で指定されている戻り値型のサイズより小さくかつ param_value が NULL でないとき。
- CL_INVALID_SAMPLER - sampler が有効なサンプラーオブジェクトでないとき。
- +1.1(CL_OUT_OF_RESOURCES - デバイス上でのリソース確保に失敗したとき。)
- +1.1(CL_OUT_OF_HOST_MEMORY - ホスト上でのリソース確保に失敗したとき。)
変更記録
脚注
- ↑ 返された参照カウントの値はすぐに古くなるものと考えるべきです。アプリケーションでの一般的な使用には向いていません。この機能はメモリリークを検出するために提供されています。
―――― Version 1.1, The OpenCL Specification
より翻訳